前回約束したとおり、2016年ものづくり補助金について、追記更新します。内容は、制度の概要(おさらい)と改正点の確認です。ちなみに、現時点(2016年1月13日)では補正予算が確定していないので、詳細は公表されていません。ですが、前回と大きくは違わないと思います。
ではさっそく、制度の概要から。
※まだの方はこれ(中小企業庁サイト)も見てくださいね。
中小企業庁作成PDF「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」について
【 制度の概要 】 ※重要なところは赤文字にしてます
正式名称:ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金
予算額(案): 1020.5億円
公募期間:1次は2016年3月~5月、2次は6月~8月(泉の予想)
補助率:対象経費の3分の2
上限額:1,000万、500万、3,000円
何をすればもらえるか?:機械やソフトウェアなどの設備投資をして、一定の効果を上げたり、革新的な製品、サービスを始める(もしくはそれらの試作開発)
「一定の効果」とは?:業務効率化、品質向上、内製化、見える化、など
「革新的」とは?:世界で初めて、日本で初めて、都道府県で初めて、地域で初めて、◯◯業界で初めて・・・というレベルで、これまでなかった製品・サービスをすること
対象になり得る設備:専門機械、システム(ソフトウェア)、クラウドサービス、
対象にならない設備:エアコン、車両、パソコン本体、スマホ、タブレット端末など(他に使い回しが効くから)
・・・と、ざっくりまとめるとこんな感じです。
うーん、我ながらなんて分かりやすいのでしょう(笑)
「ウチで使えるかな・・・?」と悩んでいるそこのアナタ。分からないときは、この問い合わせフォームから「ものづくり補助金の簡易診断シートください」と簡単なメールをください。もちろん無料ですし、5営業日以内には返信します。メールに気づかないことが多いから本来はアップしたままにしておきたいんですが、やり方がわからなくて(笑)関西に限らず、全国から問い合わせいただいている、なかなか出来の良い診断シートです。100%の保障はできませんが、該当するかしないか、だいたい分かりますから♪
で、改正点の話をする前に、1つ重要な話をします。これ、知らない人多いですから、しっかりと聞いてください。
【 ものづくり補助金は、
その事業で儲かりすぎると返金義務がある 】
これね、ボクから言わせるとかなりおかしな話なんです。
だって、
「設備投資して儲けてね~」って言っておいて、
「けど儲かりすぎたら返してね~」って、
なんか詐欺みたいじゃないですか(笑)
もちろん、これに対応する手段はあるといえばあるので、「バカ正直」に申告しなければ返金しなくても済みますが、とっても儲かって、とっても正直に申告しちゃったら、返金義務があります。全額じゃないですけどね。この勘違いをしている事業者はとても多いです。
ちなみに、ほとんどの補助金サイトで「補助金は返金不要です」って言われてるけど、そうでもない場合があるって事ですね。まあ、ボクもそう言ってましたけどw
とまあ、ボクの怒りはこのくらいにしておきまして、次に改正点の話をしましょう。
【 28年度の改正点 】 ※重要なところは赤文字にしてます
①成果目標として、
「事業終了後5年以内に事業化を達成した事業が半数を超えること」が追記された
②IoT(Internet of Things)等の技術を用いて生産性向上を図ると、
上限額が3,000万円にアップ
①は前回なかった項目ですね。たしか。この文章だけを読み解くと、実施する事業が1つであれば気にしなくていいって事なのかな。もしくは1つの事業を細分化するのかな?どっちにしても、①はそこまで気にする項目ではないでしょう。
重要なのは②ですね。これは興味深い。上限額が3,000万円はデカイです。
ただ、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)って何なんでしょう?色々調べて、このサイトが分かりやすかったので、ぜひご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://mono-wireless.com/jp/tech/Internet_of_Things.html
ちなみに、IoTがどういうものかボクなりに説明すると・・・
・これまでインターネットにつながる機器は特定のIT機器(パソコン、スマホ、プリンタ、スキャナー、サーバー等)だけだった
→これを仮に「IT機器のインターネット」と呼ぶとしましょう
・時代が変わってIT機器以外のモノ(テレビ、デジカメ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、家の鍵など)をインターネットにつないで、データ収集、相互コミュニケーション、遠隔操作ができるようになった
→これが「モノのインターネット」です。
インターネットは使うんだけど、IT機器か、モノか。それが違いです。
モノのインターネットの変わった事例をあげると、
・ペットの首輪にICチップを入れて、外にいてもペットの行動が分かる
・湯沸かしポットをインターネットをつなげて、遠くにいても実家の両親が元気かどうか分かる
・外から、家のエアコンを操作する
というのがありますよね。
「ああ、なるほどな」と思ってもらえました?
逆に、「モノのインターネットか微妙」なのは、
・冷蔵庫が使用者のクセを覚えて消費電力を抑えてくれる
・エアコンが自動的に人間を感知して、そこに風を送ったりする
なぜ微妙か?
これらは「インターネットとつながっているかどうか?」で変わります。
例えば、インターネット経由でメーカーのセンターにデータを送信して、それをセンターで受けて、冷蔵庫やエアコンにデータ送信して操作しているならモノのインターネットですが、
インターネットでデータ送信せずに、冷蔵庫やエアコン本体で完結しているなら、それはモノのインターネットではないという事です。
・・・・・分かりにくいですかね(笑)図にしたら一発なんですが、文章だけだと難しいすね。
という事で、今日はここまでにします。
とにかく何にしても、
「適当に申請して受かるだろう」
なんて甘い考えは絶対持たないでください!
それじゃ通りませんから。
とにかく早めの準備が重要!
ぜひ前回のこの記事も参考にしてください。