先日(2023/4/16),「大気の状態が不安定」という天気予報を尻目に山歩きをしていたところ,
ちょうど山から下りたところで猛烈な雹に見舞われました。
自転車を止めていたところまで走って約5分でしたが,雹に打たれてずぶ濡れになってしまいました。
写真1の地面の白いものが雹です。
「大気の状態が不安定」とは「空気が上昇すると膨張して温度が下がるのに,上昇した周囲の温度がそれより低い(上昇空気温>上空大気温)」という意味,という話をしました。
上昇空気温>上空大気温だと空気の上昇が止まらず,積乱雲とかができるわけです。
上昇空気温>上空大気温 になる原因は二つあり,一つは「上空への寒気の流込み」で本日はこれが原因でずぶ濡れになったのですが,もう一つは「低空の空気が湿っている」ことです。
水は温度変化が緩やかなので,湿った空気が上昇・膨張しても温度が下がりにくく,
結果として上空の温度の方が低くなります。
ちなみに,湿った空気が上昇・膨張して温度を下げ水分を雨として降らせると水分が抜けて乾いた空気となります。
もし空気が山越えで上昇していたとすると,山頂を過ぎた空気は下降・圧縮され温度が上がりますが,
このときは乾いているので上昇・膨張時より温度が大きく変化します。
この結果,山から下った空気は山登り前よりも温度が高くなります。これがフェーン現象です。
話は変わりますが,加古川市に曇川という名前の川があり,
1キロ程にわたって桜並木が続いていて知る人ぞ知る名所になっています(写真2は曇川の今年の桜並木)。
この曇川に,姫路から行ったときに最初に渡る橋の名前が「青空橋」です(写真3と写真4が青空橋に取り付けられている川名と橋名の名板です。2021年撮影)。
こういうネーミングのセンスはいいですね。ちなみに,2番めの橋は「大空橋」です。
写真1:https://masd.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/66e091bc2d19932de79e174ad215915d-1.jpg
写真2:https://masd.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/8169add18e93b0f7c94cd8e7fbe321c5-1.jpg
写真3:https://masd.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/014cfe2668299a72d0f3addb9bbd26f3-1.jpg
写真4:https://masd.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/373697687e8e7f29a5ccb937d90d8363-1.jpg