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職員のつぶやき

【職員のつぶやき】

天気予報で「大気の状態が不安定」という解説を耳にすることがありますが,不安定とはどんな状態を指しているのか,ご存じでしょうか。

これは,気温が,対流圏と呼ばれる地上10km程度までの範囲では上昇するに連れて下がることに関係しているのですが,そもそも上空の気温がなぜ低いかというと,上空ほど空気が薄く気圧が低いことが原因です。

気体は温められると膨らみますが,一方で膨らんだ気体は温度が下がるので,結局は元の温度に戻ります。しかし大気中の空気の場合,温められ膨らむと比重が軽くなるので上昇します。
上空は気圧が低いので上昇した空気はより大きく膨らみ,元の温度よりも低温となって落ち着きます。
これが上空の温度が低い理由で,気圧=大気の薄さによって,落ち着く理論的な温度が決まってきます。
しかし,上空に寒気が流れ込んで理論温度より低くなっていると,地表で温められた空気が上昇して理論温度まで下がっても,まだ回りの空気よりも温かく軽いので更に上昇を続けます。

これが「不安定」と呼ばれる大気の状態です。
言い換えれば,不安定とは,上昇した空気が本来の高度で止まらず上昇し続ける状態を指します。
空気が上昇を続ける結果,高く上空に伸びる積乱雲が発生して,雷雨となります。
結局「空気が上昇して温度が下がっても回りの方がより冷たい」状態が不安定な大気ということなのですが、そうなる原因は主に二つあり、一つは上空への寒気の流れ込みです。

もう一つは地表付近の空気が湿っていることですが,このときになぜ上昇した空気より回りの空気が冷たくなるかの説明は長くなりますので,別の機会に譲りたいと思います。

 

次回もお楽しみに!