今日もものづくり補助金の話を。採択のポイントじゃなくて、「補助金制度の落とし穴」の話です。ちなみに、2016年1月29日8時41分現在、公募要領は公表されていませんのでご安心を。金曜の夕方に公表される事が多いので、今日の夕方か、2月1週か2週に公表されるでしょう。
さて本題。よく「補助金は返金不要(いったんもらったら国に返す必要はない)」という話を耳にします。数年前までボクもそう思っていた部分はありますが、結論から言うとこれは【 ウソ 】です。まー、勘違いと言ったほうが正解かな。ほとんどの人が知らないし、国もそれを全面には出さない(一応、公募ルールには記載されていますが)。
厚労省の補助金は不正などしない限りは基本的に返金はありません。
・・・が、経産省の補助金の多くには、
収益納付
という考えがあります。これは、「儲かりすぎたら国にお金を返してね」というルール。そうなんです。というか、なんか前にもこのブログ内で同じ事言った気がするけど、まあいいや(笑)念には念を入れて、伝えます。
たとえば、
機械の金額:3,000万円
補助金額:1,000万円
自己(会社)負担:2,000万円
という状況だとすると、その機械を入れた事業で、5年間で利益(既定の計算方法があるんですけどね)が2,000万円までなら問題ないけど、それ以上超えちゃうと返金しないとダメ、的なね。かなりザックリ言いましたけど、そんな感じです。売上が上がっても、経費もかかるから、実際にはそんなに「利益」としては上がらないかもですけど。
とにかく、「いったんもらっても、儲かり過ぎたら返さないといけない場合がある」という風な認識だけ持っておいてください。あとで国に文句言っても遅いですからね。自己責任でお願いします。