2013年に出来た「キャリアアップ助成金(特に正規雇用転換コース)」ですが、人気が高く、活用しやすいものの、『なんだかよく分からないから手をつけていない』という会社が非常に多いですね。助成金をもらうため「だけ」に制度を変えるのはどうかと思いますが、「制度を整えて、そのうえで助成金をもらう」のは何の問題もありません。むしろ、国はそれが狙いですから、国の狙いに乗っかるのが得策。
ただ、そうは言っても『ウチは対象外でしょ???』と勘違いしている事業主もとっても多いです。なので、今日は「どういう条件をクリアすれば助成金がもらえるか?」について書きます。
あ、ただ最初に言っておきますが、意図的に労働法違反をバリバリやってる会社はムリですのであしからず。じゃあ条件を並べていきます。
☑1人以上の従業員がいる
☑労働保険(労災と雇用保険)に加入している
☑労働保険料は滞納していない
☑アルバイト、パート、契約社員などの非正規労働者が1名以上いる
☑従業員はタイムカードや勤務表で時間管理している
☑残業手当、深夜手当、休日手当などは正しく計算し、支払っている
☑非正規労働者の中に「正社員にしてもいいな」と思っている人がいる
☑この半年間で解雇や退職勧奨はしていない
☑(法人の場合は)社会保険に加入している
☑雇用契約書や労働条件通知書を結んでいる
☑従業員10人以上なら就業規則を作成している
ここまでの条件で、全部当てはまるんだったら、対象になる可能性が非常高いので、検討してみてください。半分くらい当てはまる場合も、制度を整えればいけるかも。まったく当てはまらない場合は厳しいでしょう。
で、自社で書類作成して、申請するなら1人20万円から50万円もらえます。専門家に依頼すると、着手金とか成功報酬が発生しますので、事業主に残るお金は減りますよね。
ただ、別の角度で比較すると、
・自社でトライ → 失敗 → 0円
・専門家に依頼 → 成功 → 35万円残る
なんて事もありえます。これ、35万円の損失とも言えます。実際にボクの周りでもこういう話多いです。雇用契約書の書き方を間違っただけで50万円がゼロになったとか、申請時期に間に合わずにゼロになったとか。すごくもったいない。
助成金によっぽど慣れている事業主以外は、せめて最初の1回だけでも専門家に任せるのがいいと思います。ものづくり補助金でもそうですけど、専門家に支払う100万円をケチって自分でやって、結果ゼロだったらホント意味ないですからね(^_^;)
キャリアアップ助成金の診断シートも用意してますので、必要であればどうぞ問い合わせフォームから請求してください♪