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  • 助成金
  • 2015年3月12日

キャリアアップ助成金(人材育成コース③)どんな訓練が助成金の対象になるの?

以前の記事で、キャリアアップ助成金におけるOJTとOff-JTの違いについて話しました。OJTもOff-JTも「新人に対する教育」なので、実は気づかないうちにすでに実施している会社が多いという話をしましたが、今日は「どんな職種のOJTやOff-JTが助成金の対象になるのか?」という話をします。よくされる質問が、
 
「ウチは事務の仕事なんだけど、訓練したら助成金の対象になるの?」
運送業も対象になる?」
システムエンジニアだけど・・・」

といった内容なのですが、結論から申しますと、どんな職種でも助成金の対象になり得ます(重要なのは職種じゃないって事です)

なぜなら、キャリアアップ助成金(人材育成コース)の趣旨は、「半人前の従業員を一人前に育てる」こと。つまり、行う訓練が従業員を一人前にするための訓練であれば良いという事です。事務だろうが、SEだろうが、仕事の内容は基本的に問いません

ただし、「Off-JTとOJTをしっかり行う」のが前提なので、内容が条件を満たしていないとか、訓練時間が足らないのであれば当然対象にはなりません

それともう1つ重要なのは、「高度すぎる訓練は対象外」ということ。あくまで「半人前から一人前にするための訓練」ですので、すでに充分一人前と言えるレベルの人に、さらに高度な知識や技能(経営全般の話とか、マネジメントとか)を習得させたとしても、キャリアアップ助成金の対象にはなりません

経理担当の新人を訓練するのであれば、

・経理の基礎知識
・経理ソフトの操作方法
・経理書類の処理方法

は当然に助成金の対象になり得ますし、

・挨拶のしかた
・ビジネスマナー
・電話応対
・Word、Excelの操作方法

なども基本的には対象になります。

「コピー機の使い方」なんかも含めて問題ないでしょう。大事なのは「その訓練がその業務に直接関係しているかどうか?」です。訓練と業務に関連性が認められれば基本的には大丈夫です。続きはまた別の機会で。